春夏通じて初甲子園だった折尾愛真(北福岡)は、猛打を誇る日大三(西東京)の前に大敗を喫した。初回に1点を奪ったが、その裏に7失点。主導権を握られ結局16点を奪われての敗戦だった。

 主将で3番打者、「福岡のゴジラ」の異名を持つ、高校通算40発男の松井義弥内野手(3年)は、初回の甲子園初打席で先制点を演出するチーム初安打を放った。それでも「すべて自分の力不足です。思っているスイングができなかった」と肩を落とした。

 背番号「1」から「18」までの「中心」にいるという意味の「10」が、折尾愛真の伝統の主将ナンバー。三塁手ながら「10」を背負って憧れの甲子園のグラウンドでプレーしたことに「ホームランを打ちたかったが、甲子園はすごい楽しかった」と涙はなかった。プロ注目のスラッガーだが、今後の進路について「未定です」と話した。