済美(愛媛)が報徳学園(東兵庫)に競り勝ち、準優勝した04年以来14年ぶりの4強入りを決めた。

 貴重な2打点を挙げたのは、3番の芦谷泰雅捕手(2年)だ。同点の5回1死満塁で、右前に勝ち越し打。9回2死二塁からも大会注目の遊撃手、報徳学園・小園海斗(3年)のグラブの下をかいくぐって中前に抜ける適時打を放ち、3点目をたたき出した。この1点が、勝敗を分ける1本になった。

 芦谷は、5回の適時打について「同点だったので、早く投手を楽にしてあげたかった。甲子園に来て右方向を意識するようになって、調子が上がってきました」と振り返った。捕手としても2人の投手を粘り強くリードし、4強進出のヒーローになった。