今夏限りでの退任を発表した智弁和歌山の高嶋仁監督(72)について、「盟友」の明徳義塾・馬淵史郎監督(62)がコメントした。

「目標がなくなったわ。勝ち星とかじゃなく、あれだけの大監督に近づきたいと思ってやってきた。寂しいわ。もう1回甲子園でやりたかった」としんみり。「(大阪桐蔭監督の)西谷に電話した。シーズンオフに勇退のパーティーをやらなあかんと。でも高嶋さんはフェニックス(不死鳥)だから、分からんぞ」と話した。

24日朝に高嶋監督から電話があり「100回だし、ええキリやろ」と話していたという。一番の思い出には、02年に馬淵監督が監督、高嶋監督がコーチとしてともに臨んだ米国での日米親善高校野球を挙げ「いろんな楽しいことがあった」と懐かしんだ。

「酒を飲んで野球の話をするのが、高嶋さんが一番楽しかった。あの勝負師としての高嶋さんが一番大好きだった。苦労人というか、エリート畑を歩んできたわけじゃないから余計に好きだった」とこれまでの高嶋監督とのあらゆる思い出が浮かんでいる様子だった。

今後については「今後、野球界にずっとおってほしい。『THE高校野球』みたいな人やから」と望んでいた。