履正社が8回2死から逆転し、4回戦進出を決めた。先発の植木佑斗投手（2年）が初回に3連打を浴びるなど3失点。

打線も相手先発を攻略できず、6回までわずか1安打と大苦戦。2－3の8回2死二塁の土壇場から、代打池田凜（1年）の左前適時打で同点に追いつき、続く清水大成投手（2年）の中堅への適時二塁打で逆転した。

岡田龍生監督（57）は「いかに対応力がないか。行き当たりばったりですね。指示を出しているのに理解力がない」と厳しい言葉を並べた。

決勝打を放った清水は、6回から登板し4回無安打無失点。甲子園をかけた今夏の準決勝・大阪桐蔭戦では、7回途中から2番手で登板したが1死も奪えずに降板し、苦い経験もした。「夏は先輩たちにカバーしてもらっていた。『センバツに行けよ』と言われました。大阪桐蔭を倒さないと甲子園に行けないという気持ちでやっています」。その準決勝では、9回2死までリードしながら4連続四球で追いつかれ逆転を許した。先輩たちの思いも背負い、まずは厳しい大阪府予選を戦い抜く。