山梨学院(山梨2位)が、9-1(7回コールド)で前橋育英(群馬1位)に圧勝した。4強進出し、来春のセンバツ出場が当確となった。野村健太外野手(2年)が2試合連続本塁打を放ち、甲子園を大きく引き寄せた。

“山梨のデスパイネ”野村の高校通算32号は右中間スタンドへ消えていった。「打った瞬間行ったなと思った。気持ちよかったです」。自身初の右方向への1発を振り返った。

高校入学以来、体格が似ていることから“デスパイネ”と呼ばれ長打を期待される。99キロあった体重を「体のキレを出すため」と88キロまで絞った現在も、パワーは健在で、ニックネームはそのままだ。「試合前にみんなから『昨日ソフトバンクが勝ったから、お前も頼むぞ』と言われていました」と笑顔。周囲の期待通り、本家の勢いに続いた。

1回戦でも12安打7得点と圧倒的な打力を誇るチームは、5年ぶりのセンバツ出場が当確に。「夏の甲子園ではホームランを打てたが、その1安打だけだった。甲子園に戻って、もっと打ちたいので、次も気を引き締めて頑張りたい」。2季連続甲子園でアーチをかけると意気込んだ。【久永壮真】