筑陽学園(福岡)が桐蔭学園(神奈川)に7回コールド勝ちした。2回に6番福岡大真外野手(2年)の右中間への二塁打から、打者一巡の攻撃で一挙4得点。この回から毎回得点で試合の主導権を離さなかった。

福岡は6回にも右翼へソロ本塁打を放つなど、この日4打数3安打と大活躍。「ホームランは狙っていたわけではないけど、低めをうまくすくえたかなと思います」と控えめに振り返った。

福岡の父真一郎さん(42)は、94年夏の甲子園で樟南(鹿児島)が準優勝した時のエース。広島田村恵スカウト(42)とバッテリーを組んでいた。現在はトレーナーとして週に1回、筑陽学園に通いトレーニング指導を行っている。神宮大会に出場が決まると「頑張れ」と背中を押された。

真一郎さんが甲子園でマウンドに立つ姿は、福岡も映像で見たことがある。「高校はいるまでは甲子園のすごさが分からなかったけど、高校に入って甲子園の遠さが分かった」と父のすごさを実感した。

当時アイドル的な人気があった真一郎さんに「段ボールに収まらないくらいファンレター届いてたぞ」と自慢されることもあると言う。「これから頑張ります!」と笑顔の福岡。全国の舞台で父に負けない活躍を見せる。