最速149キロの木更津総合(千葉)根本太一投手(2年)が、創志学園・西純矢投手(2年)との剛腕対決に闘志をたぎらせた。自身は楽天・則本のように、力でねじ伏せるスタイルだが、今夏の甲子園で活躍した西の姿に「同じ2年生ですが、エースとして、投げていた。強気のピッチングをしていて、負けたくないと思った」と意識した。

同世代でもう1人、名前を挙げた。小6時に選出されたロッテジュニアでチームメートだった最速153キロの横浜・及川雅貴投手(2年)。創志学園・西、星稜・奥川恭伸投手、大船渡・佐々木朗希投手(ともに2年)ら高校生投手が豊作の年だが、根本は「有名な人たちに負けたくないですし、勝てるように頑張りたいです」と意気込む。

将来的に「160キロ」の夢を胸に秘めるが、一番は「勝てる投手」を目指す。今夏の甲子園、今秋の千葉大会ともに先発した試合でチームが敗れた。「夏も秋も自分のピッチングで負けた。勝てるピッチャーになりたいです」と話した。この冬は変化球の精度向上、投球術、投球フォームの固定を課題に、トレーニングに励む。【久保賢吾】

◆根本太一(ねもと・たいち)2002年(平14)2月10日生まれ、千葉県成田市出身。小1の時に豊住ヤンガーズで野球を始め、中学時代は竜ケ崎シニアでプレーした。中3で最速140キロだった。10歳上の兄晃平さんがコーチ役。最速149キロで、変化球はカーブ、スライダー、ツーシーム、スプリット。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。