第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に大阪市内で開かれ、昨秋の明治神宮大会で準優勝した星稜(石川)が2年連続13度目のセンバツ出場を決めた。

主将の山瀬慎之助捕手(2年)は「自分たちの代で必ず石川県勢初の優勝を狙う」と気合十分に話し「今年は春夏連覇して伝説を作りたい」と高らかに宣言した。林和成監督(43)も「センバツに出られるということでワクワクという気持ちが高ぶっています」と大会への自信をうかがわせた。

星稜は昨春のセンバツから3季連続の甲子園出場。ドラフト上位候補のエース奥川恭伸投手(2年)がチームを引っ張る。奥川は「この春は何としても秋の準優勝の悔しさを晴らすために絶対に優勝したい」と意気込んだ。夏の甲子園後、9月に開催されたU18アジア選手権(宮崎)には2年生で唯一の選出。大会中、宿舎で同部屋だった中日ドラフト1位の大阪桐蔭・根尾から投球術を学び、その後の北信越大会準々決勝で、10者連続三振を奪うなど圧倒的な投球を見せつけた。それでも「自分たちが追うべきチームはたくさんいる」とチャレンジャー精神を忘れない。「星稜はいつも負けの記憶に残ることばかり。今度は勝って記憶に残りたい」。偉大な先輩・松井秀喜さんもなし得なかった悲願の全国制覇を目指す。