日本高校野球連盟は20日、大阪市で理事会を開き、高知商の野球部員がダンス同好会の有料イベントに出演したことについて、処分を見送ることを最終決定した。

高野連は「今後、野球部以外が行うイベントに部員がどのような範囲で関与が可能か再度検討し、一定の指針を示し、加盟校に文書で通達する」とした。ユニホームを着用して寸劇を行っていたことも俎上(そじょう)に載っていたが今回は不問とした。

ダンス同好会の顧問を兼ねる野球部長の謹慎処分が相当として、日本学生野球協会審査室への上申を1度は決めた。ただその後、同様の報告が数校からあったことなどを理由に処分案を白紙とした。

今月13日の全体審議委員会で、発表会の入場料が500円だったことを踏まえ「もうけようとしたわけでなく、必要経費をまかなうためのもの」と判断し、日本学生野球憲章が禁じる野球部員の商業的利用には当たらないと結論付けていた。