中京学院大中京は終盤の逆転負けでベスト4止まりだった。プロ注目のU18日本代表候補、藤田健斗捕手(3年)は3打数無安打、2四球。

守ってはエース不後祐将(3年)が投げなかったため、タイプの違う5投手のリードに注力した。

藤田は、4月6日のU18候補合宿の紅白戦で大船渡(岩手)・佐々木朗希投手(3年)が163キロを出した際の捕手。翌日、球を受けた左手人さし指の付け根を裂傷したことを明かしていたが、また驚きの事実を明かした。

「指はもう大丈夫ですが、治ったのはつい最近です」。当初は軽い裂傷とされていたが、なかなか傷口がふさがらなかったという。やはり歴史的快速球の威力はすごかった。「直球だけじゃなくて、変化球にもついていけなかった。変化球が140キロを超えていたので」とあらためて衝撃を振り返る。

U18合宿で得た経験は、岐阜に帰ってすぐにチームに伝えた。「(代表メンバーは)ケアの意識が高い。みんな風呂上がりにストレッチをしていたし、体が柔らかい。学ぶものが多かった」と刺激にした。

プロ入り、夏の甲子園出場とともに、今年8月のU18W杯本番で佐々木とバッテリーを組むことも目標にしている。「目は慣れたので、次は大丈夫。ちゃんと捕れると思います」。貴重な経験を成長につなげる。