室蘭栄が相手守備のミスを突き、8安打で11点を挙げ、5回コールド勝ちで代表決定戦に進出した。

大脇伊織二塁手(3年)が、1回1死二塁で先制の中越え適時三塁打を放つなど、2安打3打点で勝利に貢献。18日の代表決定戦(対駒大苫小牧)で、65年夏以来54年ぶりの道大会出場を狙う。

肉体強化が生きた。昨秋の地区代表決定戦は、北海道大谷室蘭に1-7と敗れ、全道切符を逃した。打撃リーダーとして、冬場は打力アップのため全身の筋力増強を徹底。個人的にもスクワットプレスが秋から40キロアップし、チームトップの170キロまで上がるようになった。初戦の苫小牧東戦から2試合で計6打数3安打5打点と勝負どころで結果を出し「打球の勢いが、かなり上がった」と手応えを口にした。

高校1年で学年トップにもなったことがある秀才で、東北大工学部進学を目指す。「材料工学を研究して、野球のバットや、防具の開発などに携われたら」。練習後は午後8時に帰宅し、夕食を食べ、午後9時から午前0時まで勉強する。夏までは文武両道を貫き、将来への糧とする。