札幌国際情報が06年以来13年ぶりの春全道1勝を挙げた。8回1死三塁で、今野大気二塁手(3年)が勝ち越しの左前適時打を放った。今春の地区予選は背番号13で全試合に出場。全道で初めて1桁背番号4を背負い「責任ある番号をつけてチームに貢献できて良かった」と喜んだ。

札幌琴似中時代は投手。3年時には右ひじを痛め、高校1年の春にトミー・ジョン手術を受けた。冬まで練習ができず、2年の春からは、投手をあきらめ、元日本ハムの有倉雅史監督(51)に勧められ、二塁手に挑戦。小回りが利くようにと、86キロあった体重を、毎食の炭水化物量を減らすダイエットを1年続けて9キロ減量。77キロまで落とした。

「丼飯3杯食べていたのを1杯に減らした。食べ始めは野菜から。ダイエット中は夢にご飯が出たときもあったけど、もう胃が小さくなったのか、ご飯1杯でもおなかがすかなくなった。攻守での体のキレも上がって、減量して良かったです」。好物が、白米から焼いた鶏ささみに変わった“シェイプアップ今野”。2戦目以降も、キチンとしたプレーで勝利を呼び込む。