仙台育英は7回コールド13点を挙げ秋田中央に勝利した。先発の1年生左腕・笹倉世凪が二刀流で活躍。2回に千葉蓮内野手(3年)の中前適時打で先制すると、笹倉も左中間へ2点適時三塁打で続き、3回にも2点左前適時打を放ち4打点と大暴れ。投げても3回を無失点に抑えた。

投打で活躍した笹倉は「自己採点すると90点。初回に先頭打者に許した安打が反省点」と話した。ストレートの調子は毎回変わらない。変化球がストライクに入るか、腕が振れているか、球に回転がかかっているかが、調子のバロメーターだ。この試合は「スライダーの調子が特に良かった」と振り返る。須江航監督(36)は「笹倉がゲームをつくった。余力を残しながら140キロ台のボールを投げられていた」と評価した。

「三振の取れる投手になりたい」という笹倉。夢は3年の夏までに球速を158キロにまで伸ばすことだ。未来の怪物を目指すルーキーが、大舞台で確かな足跡を残した。