4年ぶりの群馬県大会優勝を目指す高崎健康福祉大高崎が9日、同校グラウンドで専大松戸(千葉)と練習試合を行い、9回に3点を奪われて逆転サヨナラ負けを喫した。4、5回に3点ずつを挙げるなど、一時は5点リードを奪ったものの、8、9回に計5失点。5月18日の春季関東大会初戦で0-2で敗れた相手にリベンジはならなかった。それでも、打線に活気が生まれてきたのは好材料。青柳博文監督(47)も「打線につながりがでてきた」と手応えを口にした。

打線を引っ張ったのは4番の伊藤雄紀内野手(3年)。圧巻の2打席連続本塁打を放った。4回にソロアーチをかけると、続く5回には2ラン。いずれも左投手の直球を完璧に仕留め、右翼場外に消える推定120メートル超の特大弾だった。高校通算本塁打を17に伸ばした左のスラッガーは「体を開くことなくバットを出すことができた」とうなずいた。

高2の夏までは最速139キロをマークした右の本格派投手。打撃を買われ、新チーム結成と同時に打撃を買われ、野手に専念する。以降は不動の4番に君臨。「とにかく打って勝利に貢献したい」と力を込める。

見据えるのは甲子園出場だけ。過去3年の夏の群馬大会はいずれも前橋育英に決勝戦で涙をのんでいる。「先輩たちの思いも込めて戦う。4年連続では負けられません」と意気込んだ。