今春のセンバツ優勝に大きく貢献した東邦(愛知)・石川昂弥投手(3年)が今夏は主に「三塁」で出場することが15日、分かった。背番号も「5」になることが濃厚だ。

ノーシードで夏に臨む東邦は、6月30日の1回戦で天白と対戦することが決まった。順調に勝ち進めばシード校の享栄とベスト16で戦う。主将として抽選会に臨んだ石川は「負けたら終わり。3年間やってきた中で一番強い気持ちと思いを持って、大会に臨みたい」と表情を引き締めた。

石川はセンバツで5勝を挙げ、決勝では習志野(千葉)を3安打完封と圧倒した。投手としての能力は全国トップレベル。ただ、甲子園で3本塁打、高校通算52本塁打しているように、石川自身は野手の意識が高く、プロのスカウトも三塁手として上位クラスの評価をしている。

センバツ後は疲労や他の投手を育てるため野手に専念。チームは1回戦で中部大第一に敗れていた。

前チームから経験を積んできた植田結喜投手(3年)が成長。愛知大会では主戦を務めることが濃厚。石川は「夏は暑いし、試合数も多い。春のように自分が全部投げるわけにいかない。ほかの投手もとても調子よく、いい状態だと思う」と説明した。「投手をやるときはエースの気持ちで投げます」と言う石川がどのタイミングで登板するかも注目される。