柴田が平間優希投手(3年)の好投で、2年連続の4強入りを決めた。160球の熱投で3安打1失点(自責0)完投。2点リードの1回裏、2つの二ゴロで2死を奪い幸先の良いスタートをきったが、直後に三塁打でピンチを迎えた。「初回に先制してもらって、絶対に抑えてやる」とギアを1つ上げ、東北生活文化大高の4番大砲・丹治基内野手(3年)から三振を奪い、波に乗った。

今夏に「1」をつけるまでは背番号は18番。今春地区予選前にはストライクが入らず、登板試合で負けが続き、1度は投手を辞めようと弱気になった。平塚誠監督(46)に野手転向を伝えると「『かなう』という字を言われた。口からプラスのことだけを吐けと。何事にも前向きに捉えるようになった」と一言に救われ、思いとどまった。

4回から3イニング連続で3者凡退に抑え、逆に7回からの3イニング連続で得点圏に走者を背負ったが、気持ちを全力でぶつける姿勢を貫き、1失点に抑えた。平間は「今の自分があるのは本当に先生のおかげ」と、平塚監督に感謝。初出場をかなえるため、左腕を振り続ける。