第4シードの浜松工が杉田蒼希(そうき)投手(2年)の好投で、9年ぶりに4強入りした。

昨夏王者で第5シードの常葉大菊川打線を相手に134球を投げ、8安打2失点。9回に足をけいれんさせながらも、最後まで投げ抜いた。「変化球が低めに決まった」。西部地区決勝で敗れた今春のリベンジとなる、今大会2度目の完投だった。

2年生右腕の力投に、女房も強力援護した。掛井雄大捕手(3年)がストライク送球を連発し、盗塁を3度阻止。4回2死二、三塁の場面では二塁走者をけん制で刺すなど、何度もピンチを救った。杉田も「助けられました」と感謝した。

準決勝は、静岡と対戦する。杉田は「疲れているのはみんな同じ」と連投も視野に気合十分。掛井も「甲子園しか見ていない。次も必ず勝ちます」と言い切った。22年ぶりの聖地まで、あと2勝。バッテリーが頼もしい。【前田和哉】