国学院久我山(西東京)は、投打ががっちりとかみ合い99年以来20年ぶりの決勝進出を決めた。

先発の高下耀介投手(3年)が9回4安打1失点。4回まで無安打で「出来過ぎ」と驚いた。失点後も「低めに投げれば大丈夫」と制球力が光り、要所を締めた。尾崎直輝監督(29)は「勝負どころで思い切って投げていた」とたたえた。

日ごろの行いが報われた。岡田和也外野手(3年)が2安打2打点。活躍の要因は「ごみ拾い」と即答する。「自分で言うのもなんですけど」と照れ笑いしながら「ごみが落ちていたら絶対に拾う。(やらないと)ギリギリの戦いでミスする気がするので」という。準々決勝では、宮崎恭輔捕手(3年)がサヨナラ満塁弾を放つ前に、ベンチ付近で羽根に似たごみを拾った。勝利に「神様は見てくれているんだ」と笑顔を見せた。決勝に向け「出し切るだけ。絶対に勝って終わりたい」と強い決意を見せた。