2年連続出場の鳴門(徳島)が、8強に進出した16年夏以来の初戦突破を決めた。13年夏の準々決勝で対戦し、サイン盗みを抗議するなどしながらも4-5で敗れた花巻東(岩手)に、聖地で6年ぶりのリベンジを果たした。

鳴門は初回、制球の定まらない花巻東先発の左腕中森至(3年)を攻める。安打と2四球で2死満塁の好機をつくり、6番藤中壮太内野手(2年)が走者一掃の左越え三塁打で3点を先制した。

3回には、この回から登板した花巻東のエース右腕西舘勇陽(3年)から7番納田源一郎外野手(2年)が犠飛を放って追加点。5回にも8番原田力輝(りきと=2年)の2点中前適時打などで3点を加えた。投げては、徳島大会全5試合を1人で投げ抜いたエース左腕の西野和輝(3年)が粘り強い投球で完投した。

花巻東は7点を追う5回。2四球で2死一、二塁とすると、主将の3番中村勇真外野手(3年)が右越えの2点適時二塁打で反撃した。8回にも1点を返したが、前半の失点が響いた。