日本文理(新潟)は関東第一(東東京)に6-10で敗れた。前回出場の17年に続く初戦突破はならなかった。同校の夏甲子園通算10勝目も逃した。

先発のエース南隼人(3年)は「下半身を使い切れなかった」と言った。3回裏に関東第一の4番平泉遼馬一塁手(3年)にバックスクリーンにソロ本塁打を打たれた。昨秋の県大会・長岡大手戦で浴びて以来の被弾だった。球数は4回で94球。この夏、先発した試合では最短でマウンドを降りた。「相手の打力が上だった」と潔く相手をたたえた。

昨秋の北信越大会で右肘の靱帯(じんたい)を損傷。今春の県大会、北信越大会は登板を回避し、満を持した夏の県大会は5試合に登板し、防御率0・60。絶対エースとして優勝の原動力になった。「甲子園のマウンドは気持ち良かった」。打撃では1、3回に適時打を放つなど中軸5番打者の活躍を見せたが、投球では実力を出し切れずに散った夏。最後まで涙は見せなかった。