初の甲子園2勝を挙げた鶴岡東は16日、兵庫・西宮市内で約2時間、最終調整した。

習志野戦(14日)で先制2点適時打を放ち、勝利に貢献した山路将太郎内野手(2年)は17日の関東第一戦へ向け「初球から甘い球を狙っていきたい」と、積極的な打撃で、13年夏の日大山形以来となる山形県勢8強進出に挑む。

山路はチームNO・1の高校野球マニアだ。「大好きな高校とばかり出来るので、自分としては最高の甲子園。楽しくて仕方がないです」。子どもの頃から高校野球の季節はテレビにかじりついてきた。「一番のお気に入りは創志学園(岡山)。次は関東第一、次は習志野です」と目を輝かせる。

今春センバツ準優勝の習志野に勝利した後は「ホームスチールを決めた場面が印象に残っています。応援もすごく好きで、実際の美爆音は、すごすぎました。自分が応援されていると思ってプレーしていました」と大興奮。関東第一への熱量もすごい。「ユニホームは全国で一番好き。格好ええなあ~って、感じです」。紫色を基調とした強豪ユニホームに名前負けすることはない。

昨夏の山形大会決勝でサヨナラ負けし、甲子園切符を逃した兄勇士郎さんの思いも背負っている。「兄は悔しかったと思うけれど、自分の甲子園出場を喜んでくれている。良いプレーを見せたい」。兄弟で夢見てきた聖地で、憧れの高校を撃破し続ける。

【鎌田直秀】