星稜(石川)・今井秀輔外野手(2年)はあとシングルヒットが出れば、夏の甲子園で史上7人目のサイクル安打達成だった。背番号「18」の2年生が驚異の働きを見せた。

2回の第2打席で満塁本塁打から始まると、3回に左翼へ二塁打、7回に左翼へ三塁打を放った。8回は三振に倒れ、9回の最終打席では打ちたい気持ちを抑えて四球を選んだ。「打ちたかったんですけど、チームのために自分が出ることを意識していました」。偉業達成とはならなかったが、3安打7打点の活躍で17得点の快勝に大きく貢献。「(お立ち台に)自分が出るのを寝る前に想像して、お立ち台で話す練習をしていました」と初めての甲子園のお立ち台に笑顔がはじけた。

サイクル安打を意識し始めたのは、一塁手の大高正寛内野手(3年)に教えてもらってから。「大高さんが最初に教えてくれて。自分は全く気付いていなくて、次はシングルヒットを狙おうと思っていました」。

初めてのスタメンで大活躍。「とてもうれしいです」と初々しく喜んだ。