U18W杯(30日開幕、韓国・機張)に出場する高校日本代表の合宿2日目が23日、都内で行われた。最速163キロ右腕の大船渡(岩手)・佐々木朗希投手(3年)は2日連続でブルペンに入り、実戦に備えた。

室内練習場の熱気が一気に高まった。報道陣、7球団16人のスカウト、代表選手たちの視線が、ブルペンに立った佐々木に集まる。直球と変化球を交え、23球。「昨日と同じくらい、6割から7割」と力の入れ具合を説明した上で「思うように投げられなかった」と反省を口にした。

仲間たちはそうは見なかった。捕手を務めた作新学院(栃木)・横山陽樹(2年)は「自分は150キロ以上の球は受けたことがなかったんですが、たぶん、150キロ以上出ていたと思います」と証言。3月末には練習試合で対戦。佐々木から三塁打も放ったが「あらためて球を受けると、勢いが全然違う」と驚いた。

主砲の期待がかかる東邦(愛知)・石川昂弥内野手(3年)は、志願してブルペンの打席に立った。目で追った2球の外角ストレートに「すごかったです。これを木(のバット)で打つのかと」と驚いた。野手陣の輪に戻っていった石川は「見えない…」と苦笑いしたという。

24日は都内でダブルヘッダーの練習試合が行われる予定で、全投手の登板が濃厚だ。佐々木は「短いイニングでもいいので、打者相手にしっかり投げたいなと思います」と、日本代表として初の実戦登板を心待ちにしていた。【金子真仁】