東海大相模(神奈川1位)が今春センバツ準優勝の習志野(千葉1位)に12-6で快勝し、来春センバツ出場を濃厚とした。一時は2点リードを許したが、来秋ドラフト候補の西川僚祐外野手(2年)が4番に座る打線が17安打12得点と打ち勝った。

同じく4強入りした高崎健康福祉大高崎(群馬3位)山梨学院(山梨1位)桐生第一(群馬1位)もセンバツ出場が濃厚となった。

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高校通算51号が打線爆発の呼び水だった。初回2死二塁、西川は「たまたま反応で打てました」と、高めの97キロ変化球を左中間へ放り込む先制2ラン。4回には先頭で内野安打。1点勝ち越し直後の5回2死三塁では「食らいつこうと。逆方向に」右前適時打。7回は四球でつなぎダメ押し点を呼んだ。状況に応じ、3安打3打点。門馬敬治監督(49)から「この大会、いい働きをしている」と認められた。

千葉で育った。小学生の頃、習志野の“美爆音”を聞きたくて球場に通った。習志野に行き、甲子園を目指すつもりだった。縁あって、神奈川に。佐倉シニア時代のチームメートが大勢いる習志野に勝ち、再び甲子園へ近づいた。今夏は1勝しかできなかった舞台へ。「絶対、甲子園の借りは甲子園で返すと、みんなで言ってきました」と引き締まった顔で言った。