県岐阜商(岐阜)は中京大中京(愛知)に敗れ、神宮大会出場を逃した。

3点を追う3回、2死二塁から5番高木翔斗捕手(1年)の左翼線適時打で1点を返すと、5回にも2死二塁から高木の右前適時打で2点目を奪った。

鍛治舎巧監督(68)も「後半に点が入る」と評価するチームは、8回に死球や暴投などで好機を広げ、2番宇佐美佑典内野手(1年)の適時打などでじわじわと追い上げ、押し出し死球で同点とした。

だが、9回表、中京大中京に3点を奪われ、9回裏の攻撃へ。先頭打者が出塁も、後続が併殺打に倒れるなどし無得点。必死の追い上げも届かなかった。

試合後、鍛治舎監督は「エラーやパスボールが多かった。そこのところをきっちりとして春につなげたい。相手の看板投手から(安打を)13本打ったし、前のチームにない層の厚さが出てきた。収穫の多い大会でした」。就任後初の神宮大会出場は逃したが、接戦を戦い充実した表情を浮かべていた。

決勝に進出した2校は来春のセンバツ出場がほぼ当確。中京大中京(愛知)は10年ぶり、県岐阜商(岐阜)は5年ぶりのセンバツ出場になる。