センバツ(3月19日開幕)では新2年生となる1年生プレーヤーに注目だ。昨秋近畿王者で出場確実な天理(奈良)には、メガネがトレードマークの瀬千皓(せ・ちひろ)外野手(1年)と193センチ右腕の達孝太(たつ・こうた)投手(1年)の名字1文字「セ・タツコンビ」がいる。ほかにも4番打者や素材抜群の投手などスター候補が、春の甲子園で躍動しそうだ。出場32校は24日に発表される。

秋からまた1センチ身長が伸び、達は193センチになった。12月下旬に右肘に違和感があり、今はノースロー調整だ。明治神宮大会での7四球を反省し「制球を良くしよう」と投げ込む中で疲労がたまった。だが、左足の上げ方がスムーズになり腕の振りのばらつきも少ないフォームへ改良。「制球も良くなって、スピンもかかるようになった」と手応えをつかんだ。

中村良二監督(51)は「今は無理をする時期ではない。下半身を使って投げないと肘、肩に負担がかかる」と、下半身強化のいい時期と前向きにとらえた。センバツには間に合う予定で、勝ち進むにはエース右腕、庭野夢叶(むうと、2年)に続く投手として期待も大きい。90年の夏の甲子園を制した南竜次(元日本ハム)、谷口功一(元巨人)の190センチ超コンビのように、甲子園での活躍が期待される。

◆達孝太(たつ・こうた)2004年(平16)3月27日生まれ、大阪・堺市出身。浜寺昭和小4年の時に高石スワローズで野球を始め、捕手。浜寺南中では泉州阪堺ボーイズに所属し投手。天理では1年夏からベンチ入り。最速は141キロ。変化球はカーブ、スライダー、フォーク。193センチ、83キロ。右投げ右打ち。