県高野連の理事会が31日、静岡市内で開かれ、日本学生野球協会の19年度優秀選手に選ばれた静岡高の小岩和音(あのん)前主将(3年)が、表彰を受けた。

「この賞は、自分の力だけでいただいたものではない。支えてくれた方々への感謝を忘れず、今後につなげたい」と話した。

昨夏、主将としてチームを統率し、甲子園へ導いた。思い出深い試合として、延長戦の末に競り勝った県大会準々決勝の東海大静岡翔洋戦を挙げ「2点リードされた8回に仲間と『ここを勝てば甲子園に行ける』と話していた。ターニングポイントになった試合でした」と振り返った。

10人きょうだいの次男で家族思いの小岩。卒業後は関西学院大進学のため、実家のある浜松市を離れる。

「静高進学のときも下宿先へ家族の写真を持っていき、支えにした。今度も写真や家族からの手紙を持っていきます」。

大きな味方の支えを受け、新たな1歩を踏む。【河合萌彦】