花巻東(岩手)で夏の甲子園2年連続出場した中村勇真主将(3年)と向久保怜央(れお、3年)の両外野手が、同志社大(京都)に進学する。中村は硬式でプロ入りを目指し、向久保は準硬式で日本代表入りを目指す。

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向久保は50メートル5秒9の俊足巧打で日本一への一翼を担う。全日本大学選手権6度優勝の強豪での活躍に向け「目標を高く持ちたい。高校では達成出来なかった日本一と、準硬式野球の日本代表に選ばれたい」。昨夏の岩手大会決勝の大船渡戦では「1番中堅」として2戦連続先頭打者三塁打を放って、先制ホームを踏んだ。5回にはダメ押し本塁打など3安打。甲子園でも鳴門(徳島)との1回戦で4打数3安打2得点と活躍し、存在感を際立たせた。

将来の夢は年収1000万円以上の仕事をすることだ。英語力向上が必要と感じ、昨夏以降は勉強を重ねて英検2級を取得するなど文武両道も貫く。「初めて岩手を離れる不安もありますが、自分のためにも、支えてくれている人のためにも大きなことを成し遂げたい」。夢へ走り続ける。