昨夏まで2年連続甲子園出場の北照が1日、小樽市内の同校グラウンドで全体練習を再開した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、4月12日の練習を最後に自粛しており、50日ぶりの全体練習となった。

甲子園につながる夏の南北海道大会は中止となったが、北海道高野連が2日にも北海道独自大会の可否を発表する。主将の斎藤優斗外野手(3年)は「甲子園がなくなったときは目標が見えず不安だったが、今は道高野連の方が動いてくれている。やるとなったときに力を出せるよう集中して練習したい」と意気込んだ。

新1年生37人を加えての練習は初で、同校野球部史上最多97人でのリスタートとなった。全員に消毒液を配布し、検温、手洗い、うがいを徹底し、向かい合っての声出しは避け、ミーティングは一定の間隔を取って集まるなど、感染防止に配慮してのトレーニング。上林弘樹監督(40)は「思ったより動けており、各自がやれる範囲で頑張ってくれていたのを感じた」。道独自大会の開催を信じ、今できることに全力で打ち込んでいく。【永野高輔】