昨秋の関東王者で、神宮大会準優勝の高崎健康福祉大高崎(群馬)は、甲子園での交流試合開催を歓迎した。

青柳博文監督(48)は「正直、あるとは思っていませんでした。びっくりしましたが、うれしいです」と率直に話した。3年生だけで臨むつもりだが、やる以上は勝利を目指す。「勝ちたいですね。うちは、まだ甲子園で1回戦では負けてませんから」。過去、春夏あわせて6回出場したが、いずれも初戦勝利。1試合を勝ちにいく。

10日の午後4時過ぎ、青柳監督から選手たちに伝えられた。戸丸秦吾捕手(3年)は、主将として1人だけ先に伝えられていた。他の人には、まだ言わないよう口止めされたため「うずうずしてました」と笑いながら振り返った。

センバツ中止の時は「まだ夏がある」と思えたという。だが、その夏も中止となり「目の前が真っ暗になりました」。両親の励ましなどで切り替えられた。交流試合には「うれしい。甲子園は一番、野球が楽しめる舞台だと思います。そこで野球ができる」と素直に喜んだ。

対戦したい相手を問われると「強いところに勝って終わりたい。自分たちの代では、関西が強い。大阪桐蔭さんや、履正社さんですね。あと、中京大中京さんとなら、神宮大会のリベンジができる」と即答した。

エースの下慎之介投手(3年)は「得意球のスライダーを、どれだけ見せられるか。気持ちで臆せず、インコースにも投げていきたい」と、早くも甲子園での登板を思い描いていた。