来月11日開幕の「夏季静岡県高校野球大会」の組み合わせが27日、代理抽選によって決まった。優勝候補の静岡商は2回戦から出場し、星陵対桐陽の勝者と対戦。昨夏県王者の静岡高は、1回戦で三島北と対する。

両校はこの日、校内のグラウンドで練習試合を行い、静岡商のエース高田琢登投手(3年)が昨秋県王者の藤枝明誠戦に先発。4回1安打無失点と好投した。静岡高は加藤学園と対戦。7回に4番関宮楓馬捕手(3年)が犠飛を放ち、6-5でサヨナラ勝ちした。

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静高の主砲が仕事をした。同点の最終回、無死二、三塁。関宮は中堅に大飛球を放ち「浅いかなと思ったが、打球が伸びてくれた」と振り返った。昨秋、チームは県準々決勝で加藤学園にサヨナラ負け。左手親指の負傷で、その試合を欠場していたため「今日は自分が決める」と気合を入れていた。殊勲打に「秋のリベンジができてよかった」と表情を緩ませた。

関宮の前で二塁打を放ち、好機をつくった3番相羽寛太主将(3年)は、この日2安打。1回には右越えの高校通算13号ソロを放った。「右打ちが得意なので、持ち味を発揮できてよかった」。夏の県大会連覇へ、チーム状態も良好。「(組み合わせが決まり)どこが相手でも、1戦ずつ全力で戦うことは変わらない」。次週に行われる静岡商との練習試合に向けて「高田を打って、大会へ弾みをつけたい」と意気込んだ。