夏季北海道高校野球大会は6日、札幌、室蘭、小樽、空知、旭川、十勝地区の組み合わせが決まった。

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鵡川は1年時に北海道胆振東部地震で選手寮が被災、今度はコロナ禍で甲子園を失った学年が、最後の夏に臨む。

甲子園中止が決まった5月20日夜、3年生10人全員、寮を出て黙々と素振りを続けた。阿部柊希主将(3年)は「甲子園がなくなってもやることは同じ。そういう思いだった」。

6月27日には同地区の浦河からの提案で、両校吹奏楽部の応援付きで練習試合を行い、阿部は「つらいのはスタンド応援できない吹奏楽部も同じ。そういう思いも感じることができた」。試練を乗り越えた高校生活の集大成を見せる。