柏木農が16年以来4年ぶりの夏1勝を挙げた。3年生選手6人、マネジャー1人にとっても春、秋を含めて入学後県大会初勝利。9回に右越え適時三塁打を放ち、3安打1打点の小野歩夢主将(3年)は「1年生の時から1勝が出来なかったけれど、今日は本来の力が出せた。3年生は少ないけれど、チームを引っ張れた」と胸を張った。

大会前から「1回戦は3年生で勝つ」が合言葉だった。今冬は「三振を減らして打率を上げる」のテーマを掲げ、より実戦に近いシート打撃を増やしてきた。三振は6個あったが、11安打12得点。9安打8打点は6人の3年生が挙げた。

エース右腕・浅利丈(3年)も7回1失点の好投を披露した。「ランナーが出ても同じ3年生やベンチの仲間が声をかけてくれた。今まで一番キレの良いスライダーが投げられました」。テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」の影響で卒業後は内装業を志す。黒星続きだった夏を、まずは白星に“改装”して見せた。【鎌田直秀】