昨秋県大会4強入りした神戸国際大付が危なげなく2回戦に駒を進めた。

ベンチ入りした20人全員が3年生という布陣で挑んだ夏の初戦。久しぶりの公式戦に青木尚龍監督(55)が「硬くなっていた」というナインだったが、3回に飛び出した笠松拓真外野手(3年)の1発で吹っ切れた。四死球などを絡めて9安打7得点と効率良く得点を取った。

投げては先発したエースの岡野翔海投手(3年)が気持ちのこもったピッチングで7回途中を投げ1失点。青木監督は「球数が多かった。全部いい球を投げようとするから、見ていて肩がこったわ」と苦笑い。その後は、山根慎平投手(3年)、望月琢磨投手(3年)とつなぎ、須磨友が丘打線に付け入る隙を与えなかった。

今年は新型コロナで独自大会となったが、「いろんな方々のご尽力で勝ち負けあって終われるということに喜んでいる」と青木監督は感謝を示した。本塁打を放った笠松も「終わりがわかっているので必死にやろうと思っている」と気合は十分。大会は始まったばかり。1日でも長い夏へ、思いをひとつにして戦い抜く。