近大付がきっちりと初戦を突破した。

序盤から投手戦の展開。近大付の先発・清家孝大投手(3年)が打たせて取るピッチングを見せると相手も粘りの投球で両チームゼロが続く。

均衡が破れたのは5回。1死二、三塁から藤川裕生外野手(3年)が犠牲フライを放ち先制。さらに、相手失策も絡み、この回3点を先取する。

7回には清家が2死満塁のピンチを招くが、「焦らずにバックを信じて投げた」と投ゴロで切り抜けてこの回で降板。8回は三河内寿樹投手(3年)、9回は田中湧希投手(3年)とつなぎ、無失点リレーで勝利を収めた。

藤本博国監督(50)はナインに「この舞台を作ってもらった連盟や保護者に感謝しなさい」と話していた。まずは試合ができる喜び、そして1勝できる喜びを味わった。【林 亮佑】