昨夏王者の前橋育英が完勝で8強進出を決めた。9本の安打のうち、7本が中堅から逆方向と、コンパクトなスイングで点を重ねた。荒井監督は「そういった意識が四球の見極めにつながったと思う」と8四球を呼び込んだ意識に手応えを得た。

3番の皆川岳飛外野手(2年)は3四球を含め4打席全て出塁するなど存在感を見せた。第3打席には2死二塁から120メートルの中堅フェンス直撃の適時二塁打を放った。皆川は「打ったのは真ん中高めの甘い直球。狙っていた。次はもっと力をつけてフェンスを越えられるようにしたい」と話した。

兄は前橋育英のエースとして甲子園にも出場した最速149キロ右腕・皆川喬涼投手。現在は中大で活躍する兄に「いずれは兄を超えられるような選手になりたい」と対抗心を燃やした。