今夏4強の静岡商が6-1で城南静岡を下し、好発進した。憧れの先輩の背中を追う2人の投手が、好投を披露した。公式戦初先発の小松陸(2年)は、毎回のように走者を背負いながらも要所を締めて4回無失点。「守備に助けられた」と振り返った。2番手の中沢大賀(2年)は、変化球を低めに集めて5回を1失点に抑えた。

今夏の県大会までは、プロ注目左腕の高田琢登投手(3年)がエースとして君臨。後輩の2人は、その背中を追いかけている。小松が「ピンチでも冷静な姿勢を見習いたい」と話せば、高田から背番号1を引き継いだ中沢は「憧れの存在。少しでも近づきたい」と話した。

18日の2回戦では、県切符を懸けて焼津水産と対する。昨秋は県3位で東海大会へ出場した。中沢は「先輩たちを超えたい」と力を込めた。【古地真隆】

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静岡商の高田晋松監督(50)が師弟対決を制した。城南静岡の船川誠監督(71)は、静岡高時代の恩師。監督と選手として、87年夏の甲子園に出場した。この日は中盤の集中打で勝利をたぐり寄せた。それでも「何度やっても慣れないですね」と恐縮しきりだった。2回戦へ向けて「教え子が頑張る姿をさらに見せないといけないです」と気を引き締めた。