宮城県高野連は21日、多賀城市内で秋季高校野球宮城県大会の組み合わせ抽選会を行い、準々決勝以降の計8試合を有観客試合にすることを発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今夏の独自大会は各都道府県すべて無観客開催。各高野連で有観客を検討している地区もあるが、正式決定は初となった。感染予防対策を考慮し、例年行ってきた各地区予選は中止。いきなりの県大会トーナメント方式で71校63チームが参加して、上位3校に与えられる東北大会(10月14日開幕、宮城)出場権を争う。

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仙台育英は最速149キロ左腕・笹倉世凪、同147キロ右腕・伊藤樹(ともに2年)ら甲子園経験者が数多く残り、優勝候補大本命だ。壇上で優勝旗を返還した島貫丞外野手(2年)は「2人の良い投手以外にも実力が伸びている選手がたくさんいる。大会までに自分たちがこだわっている走塁で弱みを詰めていきたい」。甲子園交流試合では走塁ミスなどをきっかけに敗れた反省もある。「日本一は自分たちに託されています」と県頂点は譲れない。