東海大相模・門馬敬治監督(50)が勝負への執念を見せた。

4-1の7回、先頭からの連打で一、二塁とすると、5番西川僚祐外野手(3年)に犠打を命じた。高校通算50発超の大砲は、きっちり送り、二、三塁。この回の5点目につなげた。

7-1の9回には、先頭が二塁打を放つと、送って1死三塁。ここで、小島大河内野手(2年)に2球続けてスクイズを指示した。いずれもファウルで失敗すると、代打を送った。代打は空振り三振で、この回は無得点だったが、その裏を抑え、決勝に進んだ。

門馬監督は、西川の犠打について「当然です。勝つためにやったこと」と話した。9回のスクイズ失敗後の代打には「意地の1点を取りにいっている。何が何でも決めないといけない。技術がある、ないじゃない。決められるかどうかがポイント」と強調した。

優勝した昨夏に続き、決勝進出。「全力でやるだけです。相模の野球をやり切れるか、どうかです」と決意を口にした。

敗れた三浦学苑・樫平剛監督(36)は「相模の執念、勝負に対するものを感じました」と話していた。