最速148キロ右腕、白樺学園・片山楽生投手(3年)が7日、プロ志望届を提出し、日本高野連のホームページに公示された。この日が母・季美(すえみ)さんの44歳の誕生日。「もし引っ掛かればどこでもいい。プロになることで少し遅くなるが母へのプレゼントになれば」と前を向いた。

8月の甲子園交流試合では、山梨学院戦に先発し5回6安打、4奪三振2失点で降板し、一塁に回った。球速も142キロ止まり。不完全燃焼のまま、高校野球が終わった。北海道に戻ってから練習自粛の2週間、社会人野球に進むか迷うも、父宣孝さん(43)と相談し「3年後の未来に保証はない。下位でも指名の可能性があるなら目指したい」と決断した。

現在は寮を出て音更町の実家から高校に通う。新チームの練習にも始動の2日から顔を出し、後輩を手伝いながら自身もトレーニングを続ける。指名を受ければ白樺学園からは初となる。「地元から甲子園を目指したくて、ここに来た。夢だった甲子園には出られた。今度は夢のプロになって頑張ることで地元を盛り上げられたら」。12球団の視察を受ける明治神宮大会4強腕が、1カ月半後の吉報を待つ。【永野高輔】