今夏県準Vの仙台が登米を12-0の5回コールドで快勝し、初戦を突破した。公式戦初出場の背番号15小野寺駿内野手(2年)が3安打4打点と活躍。石垣光朗監督(57)は「(野球を)30年見てきた中で一番バッティング面はたけている」と期待を寄せる逸材だ。

初回に先制適時打を放つと、2回には2点三塁打。3打席目も右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、サイクル安打に王手をかけた。4打席目は強烈な中直に終わったが、小野寺は「(サイクル安打は)ベンチ内でも言われていた。調子に乗らないようにと思って、右方向に打とうとコンパクトに振った」と自分を貫いた。1日400スイングを目標に努力を続けるスラッガーは「目の前の1戦に集中して、頑張りたい」と、秋の宮城王者へバットで引っ張る。