今秋ドラフト候補の静岡商・高田琢登投手(3年)が16日、プロ野球志望届を提出した。この日、同校で父高田晋松監督(50)とともに書類に名前を記入。その後、学校近くの郵便ポストに投函(とうかん)した。「まだ行けるかわからないが、改めてプロの世界に早く入りたいという思いが強くなった」と表情を引き締めた。

今月18日が誕生日のため、そこに最も近い大安の16日に提出すると決めていた。前夜までは「名前を書くだけなので気楽でいたが、いざ書くとなると緊張した」と苦笑い。高田監督は、自身の名前の横に印鑑を押し「これから社会に出る息子に誕生日プレゼントとして送る印鑑を、まさか自分が先に押すとは」と目を細めた。

就職活動のため、履歴書を記入する同級生の姿を見て「大変そうだなと思っていたが、これで自分も少しだけですが、その緊張感を味わいました」。自身の“就職先”が決まる来月26日のドラフト会議に向け「後輩たちとトレーニングをしながら、自分の練習もする。(新人合同自主トレがある)来年1月からすぐにやれるよう、しっかりと体づくりをしていきたい」と力を込めた。【河合萌彦】