昨秋四国王者の明徳義塾が高知中央に7回コールドで快勝し、8年連続31回目の秋季四国大会への出場を決めた。

エース左腕・代木(しろき)大和(2年)は4安打無四球で0封。馬淵史郎監督(64)も「代木がとにかく良かった。打たせて取る力」と称賛の出来だ。派手な速球はないが、変化球を制球よく操って凡打を量産し、二塁を踏ませたのは1度だけだった。打線は2死からつなぐ粘りで11安打9得点。四国大会(24日開幕、高知県立春野野球場)は来春センバツの出場校を決める参考資料となるだけに、指揮官は「勝つ野球をやった。生き残ったらどんな結果でもいい」と神妙な面持ちで喜んだ。

避けては通れない相手と再戦する。11日の決勝では最速151キロ右腕・森木大智(2年)擁する高知と対戦。今秋の新人戦では1-0で惜敗した。甲子園52勝。勝負の機微を知る名将は「(森木が)どれくらいなのか先発してもらいたいね。ストレートでは振り負けないと思うよ」と森木打ちに自信をにじませた。【望月千草】