花巻東の最速147キロ右腕・菱川一輝投手(2年)が、8回4安打2失点の好投で、鶴岡東の強力打線を封じた。

初回は連続三振を奪ったが、県大会で力みすぎた反省を生かし、カーブを多投。スライダーなどを含めた緩急で6回までは無安打1四球の好内容。「初戦の緊張はあったけれど、遅いボールを取り入れることを意識していたので、良いピッチングが出来たと思う」。球速にこだわらず、打たせて取る新たな姿も披露した。

4番打者としても2回に中前安打で出塁すると先制のホームイン。3回にも左翼線に2点適時二塁打を放って貢献した。「チャンスで打てたことは自分に取ってもプラス。(フェアゾーンに)入ってくれって感じでした」。昨秋の東北大会は「6番三塁」で先発出場も初戦敗退しているだけに「経験も生かせて、ベンチの雰囲気を大事に出来た」と納得発進。15日は角館(秋田)と対戦する。

▽鶴岡東・佐藤俊監督(49=2年連続センバツ切符が絶望的となり)「非常にミスが多くてまだまだ。この敗戦を良い教訓、良い教材にしないといけない」