仙台育英(宮城1位)が地元開催の同県対決に圧勝し2年連続11度目、創部90年で初の秋東北連覇を飾った。県1位校を3連破して勝ち上がった柴田(宮城3位)を18-1で下し、秋決勝では史上最多得点をマークした。

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<来春センバツの出場校は?>

全32校が出場で東北の「一般枠」は2校。優勝した仙台育英の選出は確実。宮城県勢同士の決勝は大差となったが、昨秋の北信越決勝は石川勢対決で19-1でも星稜と日本航空石川が選出されており、柴田の春夏通じた甲子園初出場が有力だ。1週間500球以内の球数制限により、エース谷木が決勝で19球しか投げられなかったことも考慮される可能性もある。万が一、地域性を重視した場合には、準決勝で仙台育英に0-1と惜敗した花巻東(岩手)が浮上しそうだ。

注目は全国で3校予定の「21世紀枠」。東北8強の八戸西(青森)、菅義偉新総理の出身地・湯沢市に校舎がある湯沢翔北(秋田)、NHK朝の連続ドラマ小説「エール」のモデルとなった作曲家・古関裕而氏の母校・福島商などを含め、東北推薦校選出は激戦だ。11月から順次、47都道府県の21世紀枠推薦校が発表され、12月11日に全国9地区の同推薦校が決定予定。来年1月29日に選考委員会が開かれて出場校が決定する。明治神宮大会中止に伴う「明治神宮大会枠」1枠に関しても別途議論される。【野球担当・鎌田直秀】