秋の深まりとともに、運命の日が近づいてきた。26日のドラフト会議で上位候補と評価されているのが、今年の高校野球界の顔ともいえる、明石商(兵庫)の最速151キロ右腕・中森俊介投手、左の強打者・来田涼斗外野手(ともに3年)のコンビだ。2年半にわたり、切磋琢磨(せっさたくま)してきた2人に、互いにメッセージを送ってもらった。

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-今の心境は

中森 不安の方が大きいです、本当に選んでいただけるのかと。

来田 不安の方が大きいですね。カレンダーとかを見ると近づいているなというのは感じたりするので、そこに向けてもっと頑張っていきたいなと思います。

-験担ぎや願掛けは

中森 全くしてないですね。

来田 何もしてないです。

-日々の過ごし方に変化は

中森 毎日練習です。寝るのが早くなったくらいで、早くて10時すぎとかに寝ます。引退してから(土日の)お昼はお弁当がでないので、自分で作ったりもします。(得意料理は)卵焼きです、たこ焼きソースを入れます。お母さんが家でアレンジして作っていて、見よう見まねで入れてみました。

来田 野球だけずっとやってます。毎日学校終わってから、2、3時間くらい。土日も大体行っています。

-プロ入りしたら成し遂げたい目標は

中森 15勝、2桁勝利はしたいです。

来田 トリプルスリーと首位打者です。

-狭間監督に今後見せたい姿は

中森 元気にプレーしてるところが一番良いと思うんですけど、高校野球の間であまり完封できてないと言われていたので、何段階とレベルが上がったプロの世界で完封している姿を見せたいです。

来田 高校生活でできなかった確実性あるバッティングを自分で努力してできるようにして、活躍する姿を見せられたらいいなと思っています。

-サインは考えたか

中森 考えてないですけど、あまりこだわりは持たないようにしたいです。パッて終われるような感じにしたいです(笑い)。

来田 僕、全く考えてないんです。漢字でごちゃごちゃですかね…。

◆中森俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日生まれ、兵庫・丹波篠山市出身。福住小2年時に多紀野球少年団で始め、篠山東中では軟式野球部、中3夏に三田ボーイズに所属。明石商では1年春からベンチ入り。1年夏から春夏計4度の甲子園に出場し、2年夏の八戸学院光星戦で、2年生投手では甲子園歴代2位の151キロをマーク。甲子園での成績は、計9試合に登板し先発は6度、救援は3度で通算6勝3敗。計62回1/3を、被安打49、奪三振56、失点19(自責16)、防御率2・31。182センチ、83キロ。右投げ左打ち。

◆来田涼斗(きた・りょうと)2002年(平14)10月16日生まれ、兵庫県神戸市出身。有瀬小では明舞ネオボーイズに所属し、小学6年生の時にはオリックスジュニアに選出された。長坂中ではヤング神戸ドラゴンズに所属。明石商では1年春からベンチ入り。1年夏から春夏計4度の甲子園に出場。甲子園での通算成績は、計10試合で39打数14安打9打点3本塁打、打率3割5分9厘。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。