静岡県高野連は10日、来春センバツ21世紀枠の県推薦校に三島南が決定したと発表した。主な選考理由に「園児、小学生を対象に行う野球教室などの普及活動、それによる地域貢献」「ICT(情報通信技術)を活用した教育活動、それを利用した野球技術の向上」の2点を挙げた。

同校は今秋、東部地区3位で県大会に出場。準々決勝で優勝候補の静岡高を破り、1958年(昭33)以来、62年ぶりの4強進出を果たした。東海大会出場は逃したが、主戦・植松麟之介投手(1年)を中心に快進撃を見せた。

野球部は1921年(大10)に創部し、今年で100年目。21世紀枠が導入されて以降、初めて県推薦校に選出された。今後は東海地区で推薦校の絞り込みが行われ、12月に日本高野連が全国9地区の同枠候補校を発表。来年1月29日の選考委員会で出場する3校が決まる。【河合萌彦】

◆三島南高校 1919年(大8)に三島町立三島商として創立。49年から現校名。2001年(平13)に三島市二日町から同市大場に校舎を新築移転。学年制ではなく、単位制を採用。県内で初めて演技実習室を導入し、舞台芸術を学べる科目を持つ。制服は、ファッションデザイナーの森英恵氏がデザイン。所在地は三島市大場608。持山育央校長。