日大三は終盤の守備の乱れが痛かった。

0-2の2回途中から登板した宇山翼投手(2年)は、6回まで0を続けた。先発した準決勝からの連投だったが「昨日よりも体は軽かったです」。前日は不調だったスライダーも決まった。5回に1点を返し、終盤へ。ところが7回、4安打に暴投、失策が絡み、4点を追加された。「ピンチで粘るのが自分のモットーなのに、弱さが出ました。(味方の)エラーの後、粘れませんでした。あそこで抑えていたら違った」と悔やんだ。

敗れはしたが、今大会で得たものは多い。「(東海大菅生)本田君のスライダーのキレ、(二松学舎大付)秋山君の直球の伸び。両方を身につけられたら絶対に抑えられる。(冬は)走り込みたい。体も細いので、もっと太くして力強くなりたい」とオフのテーマを掲げた。打者としても好投手と対戦したからこそ、実感できた。体重を現在の70キロから5キロ、増やすことを目標とする。

小倉全由監督(63)は「菅生さんとの力の差を感じました。宇山はよく投げました。ランナーがたまってからのミス。あの回(7回)ですね」と振り返っていた。