日本高野連の小倉好正事務局長(62)が8日、政府が7日に発出した緊急事態宣言を受けて、文書で取材に応じた。

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県を対象に8日から2月7日までの1カ月間、再発令された。3月19日からは第93回選抜高校野球大会の開幕を予定する。同事務局長は開催可否に関して「政府及び関係機関の指針に従って、準備しています」と回答した。昨年はコロナ禍で春夏ともに甲子園大会が中止になっていた。その他の一問一答は以下の通り。

-日本高野連としての現状の具体的な対応は

小倉氏 政府及び関係機関の指針に従って準備しています。具体的な対応については、1月13日の選抜大会運営委員会で協議いたします。

-29日の選考委員会を開催する方向性に変わりはないか。オンライン形式での実施は検討しているか

小倉氏 あらゆる状況を想定して準備しています。

-29日の選考委員会で緊急事態宣言の対象地域から選ばれた学校に特別な指示を出すことを検討しているか。また、対象地域の加盟校全体への通達などはあるのか

小倉氏 対象地域へ特別な指示を出すかどうかについても、検討しています。

-宣言発令に関し、日本高野連側へ何らかの通達などはあったか

小倉氏 現時点ではありません。

-今後、宣言の対象が甲子園所在地の兵庫県を含む近畿圏に拡大された場合の対応について現時点で検討していることはあるか

小倉氏 緊急事態宣言の内容を精査し、対応を検討していきます。

-昨年4月の緊急事態宣言時と今回で受け止め方や考え方に違いはあるか

小倉氏 選手・関係者の安全安心に関しては同様ですが、新型コロナウイルスとの付き合い方は4月当初より多くの事柄を学んできました。

今後は29日の選考委員会で出場校を決定する。昨年8月の甲子園交流試合は、部員の家族ら限定で観戦を認めた。また、11月の時点で今春センバツの有観客での開催準備を進める方針であることが分かっていた。新型コロナウイルスの感染状況は刻一刻と変わる。推移を見守りながら、今後の動向を定めていくことになりそうだ。