昨秋の東海王者・中京大中京が2年連続32度目の出場を決めた。今秋ドラフト候補のエース畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)投手(2年)は市和歌山のエース小園にライバル心を燃やした。オンラインで取材に対応した右腕はセンバツで対戦したい投手に「市立和歌山の小園投手と投げ合ってみたいです」と、球友の名前を挙げた。

2人は中学時代に全国大会で知り合い、仲を深めてきた。3年時の対決では、0-1で投げ合いに敗れた悔しい思いもある。「今度、対戦する機会があれば、絶対に投げ勝ちたいと思います」。聖地でのプロ注目右腕対決が実現すれば、必ずリベンジする。

畔柳は最速151キロを誇る。球速が注目されるが、自身はチームの勝利を最優先に考える。「自分はスピードのことをよく言われるんですが、チームが勝つために投げて、勝てる投手を目標に。絶対に0点で抑えるという気持ちで臨んでいきたいです」。昨秋は腰を痛め、この冬はケガをしない体作りをテーマに、股関節や肩甲骨周りの柔軟性を鍛えるトレーニングに重きを置いてきた。センバツ出場が決まりながら聖地に立てなかった昨年のチームの思いも背負い、「誰にも負けたくないという気持ちは強い。1戦1戦を戦っていけたら」と、力を込めた。【奥田隼人】